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第六回 マーケティングコンサルタント 西川りゅうじん氏 Lively Life バックナンバー一覧
東京都心 それも中央区・千代田区に住みたいという人が帰ってきた!
Lively Life
西川りゅうじん
part1
part2
part3

東京にこんな水辺があるなんて……。そして信じられないくらい素敵な眺望を一人占めすることができる部屋があったなんて……。大きな窓からは、レインボーブリッジが望め、夕陽に染まる富士山を東京タワー越しに見ることができる。なにより、川と合流した海辺の雰囲気がなんともアーバンな世界観を造り出す。そんなロケーションに抗わないように、部屋の中には何も置いていない。究極のシンプルだ。「スタジオとして貸しています」りゅうじんさんは、そう言うけれど、ここには本当に何もいらない。景色がいちばんのごちそうなのだ。

 
 
東京に起こりつつある「あんパン化現象」とは?
 

昔、ドーナツ化現象と呼ばれ、どんどん郊外に住まいを移した人たちが、最近都心に戻ってきています。それを「ドーナツ化現象」の逆で「あんパン化現象」と私は言っています。
「あんパン化現象」が起こってきた理由を簡単に言うと、ひとつは都心部の地価が下落したことが挙げられます。もう一つは金融機関を筆頭に各企業がずっと塩漬けにしていた不良債権の土地が動き出した。これを値段が上がるまで手放さないつもりでいたのが、バブルがはじけて10年間が経ち、損をしても売らないといけないという状況になってきたのです。当然外資系などは真っ先にそういう負の遺産を切ってしまいます。土地を証券化するとか、PFIやSPCなど不動産を流動化するためのいろいろな仕組みなどもできてきた。そういう背景があって、都心部の再活性化がどんどん行われてきています。

わかりやすい数字で見てみましょう。東京都の人口調査は5年ごとに実施されています。1995年と2000年に調査されたのですが、この5年間で都心部の人口は伸びているのです。信じられないことでしょうが、とくに伸びているのは中央区。たしか10%近く伸びています。2番目が千代田区です。都心の区が人口増に転じたのは、調査が始まって以来なんと40年ぶりです。人口が増えたというだけで40年ぶりなのに、それが10%増えているというのは驚異的です。これが「あんパン化現象」です。
このように都心回帰により、人々が真ん中にあんのようにつまっていく「あんパン化現象」は、これから急速に進んでいくと思います。

 
 
若者が呼ぶ「ホンバ」とは昔ながらの日本橋のこと
 

中央区にはいろいろな再開発計画がありますが、日本橋地域全体だけでたった1年で人口が5%増えたんです。特筆すべきは日本橋人形町の人口が10%増えたこと。人形町は戦災にも遭っていない古い町です。そこで人口が10%も増えるということは驚くべきことです。私は、再び人・物・金が集まりだしたそんな日本橋を「新発展途上街」と呼んでいます。日本橋は、江戸時代から東海道をはじめとする道の起点であり、日銀も兜町も三井グループのルーツである三越本店もある全国的に有名な街です。江戸の頃からあった昔の白木屋に始まる歴史をもつ東急が閉店してしまって不況の象徴みたいなイメージもありますが、データを見ると、人口が逆に増え出した。
今までは郊外に家を借りていたとか、実家に住んでいて結婚したので郊外に移ったとか、あるいはその中にはDINKSの人もいるかもしれません。そういう人たちが、戻ってきて住み始めたのです。それなりの高額所得者でニューファミリー的な人たちがコギャルの娘を連れて引っ越してきていますから、若年層もけっこう増えています。もちろんまだ日本橋の橋の上にコギャルがたむろしている現象はないけれど、一部の若い人たちが日本橋のことを「ホンバ」と呼ぶようになってきています。秋葉原を「アキバ」や二子玉川を「ニコタマ」と呼ぶように日本橋を「ホンバ」と言っているんですよ。

日本橋は、これからもっとオシャレな街になると思います。百貨店は三越や高島屋があるし、「玉ひで」を始め、何代も続いている老舗の鍋の店にはうどんから、しゃぶしゃぶの店まで何でもある。そういう老舗があるのと同時に新しい店も続々とできている。人口が増えているので新業態の飲食オペレーターが日本橋にとても注目しています。たとえばエノテカなどもイタリアン・レストランを開きましたし、バルチックカレーとかイタリアントマト・ジュニアとかもそう。10%も人口が増えたら当然商売にはプラス。まして、銀座も東京駅も箱崎も近い。共働きの高学歴の人たちが住むのにとても住みやすい町になりつつありますね。
代官山や青山辺りのレストランでいま元気のいいところが次に出店をねらっているのは、港区、渋谷区、目黒区以外では日本橋です。たとえば東麻布のイル・ピノーロとか横浜のベイサイド・マリーナなどでレストランを展開しているスティル・フーズとかカーディナスなどのオシャレで元気な飲食店はみんな日本橋をねらい始めています。今まで繁盛していた青山あたりの店舗と客層も近いから、出店しやすいのでしょう。

 
 
水辺の景色がごちそう 東京アーバンライフ
 

このマンションの素晴らしいところは、何よりもまず景色です。それも都会のビュー。このビューは日本では東京にしかありません。そのビューを一望にできるというのは大変な贅沢です。恵比寿ガーデンプレイスのタワーとか代官山アドレスとかができても、やはり海や川があるから、私はこちらの方がいい。両方見たけれども、断然ここの方が上だと思います。水があると朝の雰囲気とかもまったく違うし、気持ちがいいのです。
子供のころに育ったところに海や山があったので水辺が視界にある生活がいいなと思います。私は、神戸の出身なのですが、阪神間というのは意外に距離が近いのです。大阪に行くにしても電車でも車でも30分かかりません。新宿駅から東京駅に行くよりも近いわけです。それでいて海も山もある。私の父や弟が宝塚や西宮のゴルフコースへ行くときにも、家を出るのは15分前でいいのですから、東京の首都圏と時間の感覚が全然違います。だから、逗子や葉山はいいと思いますが、住むのはちょっと無理ですよね。その点、ウォーターフロントの高層マンションというのは、山は富士山が見えるし、海や川がすぐそばにあります。水があるというのは、とても気持ちがいいことですよ。

 
 

東京湾大華火祭の花火の時なんかは、特に最高のロケーションになる。レインボーブリッジを背景にして目の前にパーッと花火が上がるのが見える。たまに友人たちとこの場所でパーティをやりますけれど、景色が一番のごちそうですよね。お金では買えないものです。ここはいま流行りの高層マンションのはしりです。このマンションを建てた頃まではまだバブルの残り香があって、この建物の部屋や調度などには、けっこうお金がかかっています。バブルが弾けた後は、オフィスでも賃料を坪5万円のところを3万円とかにどんどん下げていった。当然、建物にはお金を一気にかけなくなって、部屋も明らかにグレード感が落ちてしまいましたよね。「上手なマンションの買い方は、バブルのときにできた建物を安く手に入れることだ」とも言えます。もちろん、すべてそうとは一概には言えません。たとえばインターネットの高速回線があったほうがいいという人には、新しく設備の整ったマンションのほうがいいわけですからね。

 
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アフターショット
アフターショット

ゲストの西川りゅうじん氏とカメラマンの桐島ローランド氏

■西川

僕の生まれた神戸は、東京のようにぎすぎすしていない。阪神間は余裕を感じられる地域です。常に陽がさんさんと照っているイメージがあって、家も海に向かってすべて南向きに建っています。どこへ行くのにも、近くて便利な場所なのに、海も山もある。周りは山ですからカブトムシもいる。

■桐島

神戸はけっこう歩ける街だからいいですよね。東京はもう歩けない街になってしまった。神戸は好きな街なのです。始終行っている。神戸は、初めて行く場所でも方角がわかる。

■西川

山と海の位置でわかりますからね。

■桐島

だから、迷わない。

■西川

東京は目印になるものがないよね。江戸城もないし。

■桐島

自称、城マニアとしてはつくってほしいですよね。僕は日本中の城を見て回ったから。

■西川

白鷺城(姫路城)が一番いいんじゃないですか?

■桐島

姫路城にはかないません。松本城と白鷺城は別格……。

■西川

姫路城は桜の季節などは、本当にこの世のものかと思う夢の世界です。まるで絵巻物の世界、夜もライトアップされて本当に美しい。真っ白な城に桜の花の色が映えて……。

■桐島

あの城は、今まで残ることができて、本当によかった。明治時代にお城は全部焼かれたり壊されたりしたけれど、あれだけは奇跡的に残ったんですね。名古屋城も第二次世界大戦で焼けてしまったから、姫路城が残ったのは謎なんです。神戸は工場も港もあったから、けっこう爆撃されたでしょう?

■西川

アメリカも文化遺産は外したみたいです。京都もそうです。京都の人の中にも疎開した人がいましたが、結局爆撃がなかったから、疎開しないほうがよかったんだと。

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